脇役で増す魅力?縁の下の愛しの彼女達!

さてさて、先日、愛と情熱の漢STRANGER氏が、また愛を叫んでいました。
どうしようもない恋の唄 - 読み切り漫画のヒロインに恋をした時の切なさは異常
まんがタイムきらら』で連続ゲスト掲載となっていた「くれいじーラボラトリー」(ホリ)に関しての情熱的な感想。
余談ながら、個人的にはお金大好き発明家なセンパイが特に好みです!
お金大好き!


閑話休題で話を元に戻すと、読み切り作品のキャラクターに心を奪われるのは嬉しくも切ないという話。

そんな訳で、読み切り漫画のヒロインを好きになっちゃうということは、即ちまた会えるかどうかも分からない女の娘を、ずっと待ち続ける…そういう切ない切ない恋をする、そういうことなわけですよ! あぁ、「どうしようもない恋の唄」!!
読み切りが幸運にも帰ってきて本連載に昇格する事はあるけれど、基本的には、読み切りは一期一会。
鮮烈な出逢いの一目惚れなのに、読み切りという制度がどうしようもなく二人を阻む。
こう考えてみると、STRANGER氏の仰る切なさは、漫画雑誌版ロミオとジュリエットなのかもしれません?


しかし、読み切り作品の彼女に恋をするのと同じく、愛しくも切ない出逢いがあると思うのです。
それがストーリー本編と強く関係しないサブキャラ・脇役の“あの娘”に心を貫かれた時!
サブの中のサブだけに、その作品の主人公とラブがコメる事さえなさそうで、日々悶々とするしかないじゃない!!
という訳で、今回は、魅力的だけれど絶対的にサブキャラな可愛い彼女達を紹介します!

夏目 from 「ひだまりスケッチ」(蒼樹うめ

ひだまりスケッチ (6) (まんがタイムKRコミックス)
但し、魅力的なサブキャラクターという括りでは範囲が広大すぎて、とても3本に絞り切れない!
そこで、今回は、冒頭のSTRANGER氏の記事リスペクトで4コマ作品に絞ろうと思います。
まずは、先日新巻が発売したばかりの「ひだまりスケッチ」より夏目です。


4度目となる特別編×SPだけでなく、アニメ第4期の制作もめでたく決定した今作。
そのアニメで一躍輝きを増した(=原作よりも遥かに出番が増えた)サブキャラクターこそ、夏目です。
氏名の名がない所から、彼女が如何にサブキャラクターかは分かって頂けると思います。
ザ・ツンデレ!
さて、ご推察の通り、彼女の最大の魅力はこの恋する乙女っぷりです。
実際には友情や憧れの気持ちが強いかとは思いますが、いずれにしても、素直になれないツンツンキャラクター。
ツッケンドンな態度を取ってしまった裏では、緊張したり自己嫌悪に陥ったり好きが暴走したり、ビバ王道!


恋する乙女が魅力的なのは言う間でもない事なので割愛するとして、彼女にはもう一つ魅力があると思います。
そもそも、彼女が暴走してしまうのは沙英の前でだけで、普段は照れ屋で素直で寂しがり屋な良い子です。
更に、自分よりも友達や家族の事を思い、時にはたった一人で頑張る頑張り屋さんでもあります。
素直な気持ち
彼女が沙英を好きになったのも、そのたった一人での頑張りを助けてくれた事があったから。
そんな王道一直線で魅力いっぱいの彼女の「好き」は、素直に応援したくなるもの。
しかし、その一方で、このツンデレな一面も魅力的で魅力があり過ぎるのも困った事なのかもしれません?

萩 美月 from 「椿さん」(楯山ヒロコ

椿さん 2 (まんがタイムコミックス)
次に、同じく最新巻が発売したばかりの「椿さん」より萩美月です。
まんがタイムファミリー』と『まんがホーム』で連載中の今作は、素敵な家政婦4コマ!
優秀な家政婦(年齢不詳)の椿さんと正直ダメダメな稔のホーム&学園コメディな日々が描かれています。


タイトルを冠するだけあって、完璧超人な椿さんは、その魅力も完璧です。
帯でむんこ先生や植田まさし先生もベタ褒めされている通り、非の打ち所なしと言っても過言ではないでしょう。
しかし、そんな今作の中で、個人的には椿さんを超える魅力的なサブキャラクターが萩嬢なのです。
3倍の方が良い。
八重歯! フレンドリー! 即物的
ミステリー小説家志望で、家政婦モノを書くために、稔宅へ行きたい彼女。
稔のウチに行きたいと言うよりは、椿さんを観察したいという目的が明確な所もスバラシイ。


萩嬢の良い所は、本当に気さくで、色気や艶やかさを殆ど感じない所だと思っています。
稔と萩嬢で二人きりになる時も何度かあるのですが、ロマンティック度はゼロと言って良いかなと。
逆に言うと、友人やボケ&ツッコミとして、本当に楽しそうに感じるのです。
いつもと違うあの娘
極め付けは、最新巻のラストに収録されている皆で宿題&プールの話。
頭の悪い自分に自己嫌悪したり、水着でポニーテールだったり、いつもと全く違う萩嬢の姿が堪能できます!!!
そんな時でもツッコミ心は忘れない彼女は、良い子でムードメーカーで、そりゃ一緒にいたら楽しい事間違いなし!

伊勢 桜 from 「紫乃先生〆切前!」(王嶋環

紫乃先生〆切前!(1) (まんがタイムコミックス)
最後に、『まんがホーム』で連載中の「紫乃先生〆切前!」より伊勢桜です。
今作は、以前も、皆大好きダメな大人の魅力特集でメインキャラクターの紫乃先生に触れました。
[王嶋環][カトウハルアキ][宙] ダメだけどダメじゃない?このダメな大人達が熱い!
しかし、今作の魅力はメインキャラクター達だけに非ずで、サブキャラクターの伊勢嬢も非常に魅力的なのです!


初登場時は、主人公:敷島和泉のクラスメイトとして登場した伊勢嬢。
紫乃先生によって培わさせられた気配り,思い遣り,筋力で、和泉は彼女をばっちりサポート。
こんなに胸キュンだったのに…
この時こそ、和泉にキュンと来てもしやフラグが…なんて事は、和泉は女装していたからなかった気がしますが!
その後、一緒に帰る事や敷島家にお邪魔する事もありましたが、ついぞ和泉にフラグが立つ事はありません


むしろ、彼女の目覚めた心は紫乃先生の方へ走り出します。難しい道でも立ち止まらない!
そこからは、和泉を紫乃先生の弟」(結婚すれば紫乃先生の義妹)として、振り回す事となります。
妙案!?
モチロン、振り回すと言っても無茶をさせる事はなく、単に和泉の尽くす対象が一人増えただけという意見も?
ひだまりスケッチ」の夏目と同じく、恋と言うよりは憧れという感情の方が近いかもしれません。
が、普段は気さくなのに意中の人に対しては猪突猛進な恋する乙女は、やっぱり可愛いのです。



以上3キャラ、単行本や雑誌掲載分(まだ単行本になっていない分)で探すのが地味に厄介だった!
4年に1度しか登場しないなんて事はなく、ちょくちょく顔は見るのですが、真剣に「探す」レベルではあります。
そして、探しながら、ポテンシャルとして秘めた魅力と脇役としての魅力の相乗効果なんて事を思ったのです。
相乗効果と言っても難しい事ではなく、絶対に/頻繁に登場する訳ではない事も彼女達の魅力なのでは、という事。


そもそも、彼女達の魅力は元から高いと思うのです。
恋する乙女であったり、何かに夢中で熱を帯びていたり、女子・若者としてキラキラ輝く一面を持っている。
それでいて、主人公や周囲の友人に対しては気さく・また違った性格という等身大な女子の顔も有している。
こう考えるだけでも、それぞれの顔の魅力ギャップの魅力という3種類以上の魅力があるはず。


そこに、「必ず登場するか分からない」レアキャラの魅力が加わっている気がします。
一期一会とは言わないまでも、年に数回しか会えない親戚や地元のあの娘というポジションではないでしょうか?
久し振りに会えた懐かしさや喜び、久々故の変化へのドキドキ、何と素敵で甘美な響き!
つまり、ある意味では、焦らされプレイやパンチラと似ているのかもしれません。


とは言っても、単に私が不憫萌えな可能性も多いにありますが!
特に、王嶋環先生の作品の男勢は不憫可愛くて、ニヤニヤ垂涎物ですな!!