中学生に戻りたい?年上の女性とお付き合い出来る幸せ!

突然ながら、年下と年上では、どちらが好みでしょうか?
この質問は、姉 or 妹や巨乳 or 貧乳と並んで、究極対至高対決を開ける程の一大テーマだと思います。
年上と年下、どちらもそれぞれの良さを持っていると重々承知した上で、私は年上派です。


さて、この年下・年上という話題に関して、マンガのおかげでしたのけやきさんによる以下の更新が面白いと思いました。
CCさくらは教師が生徒に手を出してばっかりでしたね
私も原案協力として紹介して頂いている本更新は、「CCさくら」の年の差カップルにスポットを当てています。
しかし、年上派脳で考えると、年の差カップル=小学生や中学生にして年上の彼氏/彼女と付き合っていると考えられる訳です。
これは、年上派にとって、夢のようなシチュエショーンではないでしょうか?


自分が中高生だった時、遥か遠くに感じられた憧れの大学生や社会人。
あの時の自分が、もし彼女達とお付き合い出来たら、年上派として天にも昇る気持ちだったはず。
という訳で、今回は、思わず中学生に戻りたくなるような年上の女性と付き合う青春を描いた作品達を紹介します!

カードキャプターさくら」(CLAMP

カードキャプターさくら 全12巻 完結セット (KCデラックス)
まずは、冒頭の更新でも取り上げられていた不朽の名作「カードキャプターさくら」です。
けやきさんとの共通見解として、今作を読み返して気付く事の一つが教師が生徒に手を出す度の高さです。
目が行きやすいのは、ロリコンの鑑こと、利佳ちゃん(小学4年生)に婚約指輪まで渡している寺田先生だと思います。
また、16歳(高校1年生)の撫子との初対面時に「天使が落ちてきたのかと思いましたよ」と言ってのけ、結婚した藤隆さん(教師)も大概でしょう。
しかし、彼等の影に隠れ、実は物凄い事をやってのけている人物が観月先生です。


観月先生は、桃矢が中学生の時の恋人で、当時は教育実習生でした。
何となく惹かれ合い、桃矢に対して掴めないながらも満更でもない態度を取っていた観月。
その後、桃矢の告白をキッカケに二人は付き合い始め、暫し幸せな日々を過ごします。
中学生と大学生のお付き合い
結局は観月のイギリス留学を機に破局してしまう訳ですが、互いの進路の影響や短命な付き合いは、実に中学生の恋愛らしいと感じるのです。
中学生らしい初々しいお付き合いと年上の彼女という夢の組み合わせを達成出来た桃矢は、そこでモテ期がピークを迎えても良いレベルだと思います。


その後、彼女はイギリス留学中にエリオル(クロウ・リードの転生先)と出逢います。
元々、強い予知能力と魔力によって、クロウの悲願を叶えるための自身の役割を悟っていた観月。
桜への助言やサポートも、その定めに従った物と思われましたが、全てが終わった後にエリオルの恋人であった事が発覚。
夫婦漫才
互いの年齢やイギリスからの長い付き合いという事もあり、恋人よりも夫婦と言った方がしっくり来そうです。
肉体的には成人女性(女教師)と小学生、精神的には20代と年齢を超越した存在と言う二重の意味で年上とのカップであり、年上とのお付き合い究極系と言っても過言ではないのかもしれません。
尚、見方によっては観月先生が物凄い天然悪女に成り兼ねませんが、そこはご愛嬌で。

「GAME OVER」(水谷フーカ

GAME OVER
次に、水谷フーカ先生の『楽園 Le Paradis』からの初単行本「GAME OVER」です。
今回は年上の彼女特集なので、発売時に書いた表題作品の全体的な拙感想も宜しければどうぞ。
互いを想い合うからこその“対等であろうとする関係” - 「GAME OVER」
今作では、中学生とOLのカップルの馴れ初めから初デート,高校生時,大学生時,最終的に結婚式までを描いています。
年上の彼女とのお付き合いだけでなく、夢の結婚まで描く今作は、年上派の聖典(バイブル)と言っても良いかもしれません。


代わり映えのない毎日にウンザリした朱美が、バス移動の暇潰しに始めた彼女なりのゲーム。
連勝を重ねる彼女の前に全く勝てない中学生が現れ、朱美は敗北を重ねた挙げ句、彼に惚れてしまっていた自分に気付くのです。
翔太から朱美への“GAME OVER”
自分の完全敗北を悟り、恥ずかしさも相まって赤面し項垂れる朱美。
慢心があったとは言え、遥か年上のOLを手玉に取る中学生の翔太たるや、翔太先輩と呼んで敬いたくなります


しかし、大人な一面があるとは言え、翔太も年相応の中学生。
年上の彼女のために出来る事には限界があって、子供な自分自身を歯痒く思う時もあります。
互いのために、互いが想う事
彼女は自分より遥かに年上で自立していて、一方の自分はガキで未熟な点が沢山。
年上の彼女に釣り合う男になれるように、一日も早くもっともっと成長したいと漠然と思ってしまう。
幸せな日々の中で、そういった焦りや葛藤が描かれているからこそ、ラストへ向けての翔太の成長がより一層引き立つのだと思います。

「榊美麗のためなら僕は…ッ!!」(桐原いづみ

榊美麗のためなら僕は…ッ!!(1) (アクションコミックス)
最後は、『コミックハイ』で連載中の「榊美麗のためなら僕は…ッ!!」です。
桐原いづみ先生と『コミックハイ』という組み合わせで気付いた人もいるかもしれません。
今作は、桐原いづみ先生の代表作の一つ「ひとひら」のスピンオフ作品です。
スピンオフであると同時に、さり気なく原作のエピローグ後を描くファンや既読者には嬉しい設定となっています。
但し、今作から初めて読み始めても違和感がない程に、一つの作品としても成立しているはずです。


主人公は、元演劇部部長、現在は演劇団座長の榊 美麗(さかき みれい)。
演劇バカな彼女(大学生)が中学生の劇団員に告白される所から、嬉し恥ずかしの今作は幕を開けます。
原作では、演劇研究会のライバル集団の代表であり、強気,真面目,ツンデレキャラだった榊さん。
年上として振る舞いつつも…?
しかし、今作では、中学生劇団員の立花君を通して、頼れる年上の座長として描かれています。
そんな彼女が初めての恋愛に関するアレコレで常にあたふたするギャップ、年上派には垂涎物のご褒美です。


また、演劇一本で生きて来た彼女は、恋愛に対する耐性ゼロ。
告白された翌日は頭が真っ白になって寝込み、付き合い始めた後も赤面と緊張の連続。
デート前日
デート前日に着ていく服を延々と悩み、「舞台に立つ以上に緊張する…ッ」と泣き顔になる程。
こんなに可愛い彼女の弱々しい面を少しでも知ったら、立花君が男の子らしく頑張ろうとするのも思わず納得です。



一人例外のエリオル君がいますが、紹介した彼等は皆、中学生で年上の彼女の心を射止めています。
そこから先の恋愛模様はそれぞれ異なりますが、中学生の時に年上の彼女とお付き合い出来る青春は、年上派なら誰しも一度は憧れるはず。
ページを捲りつつ、ニヤニヤ胸キュン悶絶して「可愛い!羨ましい!」と叫びながら中学生に戻りたいと思う駄目な大人の完成です。


しかし、冷静に考えてみれば、自分が中学生の時に、これ程の行動力や甲斐性があったでしょうか?
同級生(或いは中学の中の先輩後輩)と、中学生らしい初々しいお付き合いをしていたのではないでしょうか?
彼等が年上の女性に愛されるのは、その類まれなる能力があってこそだと思います。


それを分かってなお、年上派として彼等が羨ましいのは揺るぎない事実。
今の記憶と能力を持って中学生になれば、ワンチャンスあるかもしれない…と、更に駄目な方向に進んで行きます。
でも、その年上への憧れは、今考えればダメダメで青臭い男子中学生時代を経験したからこそだとも思うのです。
進んだ時計は戻せませんが、現実でも年上派として理想を追い求めるのは、今からでも全く遅くないはず。
同時に、二度と戻れない夢の青春時代(年上派編)を、漫画片手に過ごしてみませんか?