嘘つきとコンパスとウソの終わり - ヤングキングアワーズ7月号:ワールドエンブリオ#55「WORLDEND・NEVEREND」

森山大輔ワールドエンブリオヤングキングアワーズ最新7月号掲載分ネタバレありにつき、一応伏せ。


BAD ENDしか見えない…(挨拶)
正確には、世界や人々のHAPPY/GOOD END=陸のBAD ENDな気ががが…。
最後の(恐らく“彼”の)語りから漂う不吉さと来たら…。

これはウソの終わり
世界を包む苦くて優しいウソ
その終わりの始まり


さて、何よりもまず、今月号の掲載順が秀逸すぎた
あの展開の「惑星のさみだれ」の次が、この展開の「ワールドエンブリオ」とは…対照的すぎる…。
夕日も陸も同じ『嘘つき』だったはずなのに、どこでボタンを掛け違えてしまったのくわぁ…。


一番胸を打ったのは、ネーネの以下の台詞に対する陸の叫び。
パーパ…ごめんね
一番じゃなきゃヤダなんてもう言わない…
でも…一つだけ…一つだけ…
パーパと一緒にいたい…
一緒に大人になりたい!
ヤングキングアワーズ7月号, #55
あたりまえだろ!?
ずっとずっと一緒だろ!!
この後、彼の慟哭はまだまだ続くのだけど、この一連の台詞は全て「」や・が付いていない
つまり、嘘偽りない陸の本心だという事。
今までだって絶対、この本心は心のどこかにあったと思う。
でも、天音姉の事と『嘘つき』である事の二つで、今月号に至るまで陸は本心と気付かず、「あくまでそれ・・はコンパスに過ぎない」と思い続けた。


当然、過去に色々あったとは言え、ずっと『嘘つき』であり続けた陸に大きな責任がある。
ただ、天音姉から最期に「今度はリッっちゃんの本当の家族がいいな…」と言われ、結果的に『嘘つき』にならざるを得なかった陸。
そんな彼が、エゴでも救いを求めて『嘘つき』であり続けて、ネーネから最期に「嘘つき…」と言われるとは…何とも辛かった…。
陸が『本当の家族』を手に入れられる日を願ってやまない。


以上、素直に思いの丈を綴ってみた今月号の「ワールドエンブリオ」感想でした(´・ω・)
※尚、こんなにも次回が気になる引きだけど、次のヤングキングアワーズ8月号では休載デス><