『アライブ』に降臨!女装魔法少年とスペシャル作家!

突然ながら、現在、私が一月で定期的に購読している漫画雑誌は15誌程。
その中の一誌に、コミックアライブ』という月刊誌があります。
一般的には、メディアミックス作品のイメージが強い雑誌ではないでしょうか?


けれど、最近では、素敵なオリジナル作品も増えてきたように感じています。
例えば、第1巻発売時に感想を書き、この前のラジオでもオススメしたひまわりさん」(菅野マナミ)
ひまわりさん (MFコミックス アライブシリーズ)
[菅野マナミ] “文学淑女”(黒髪ロング)と陽だまりの書店 - 「ひまわりさん」
この他にも、「断裁分離のクライムエッジ」(緋鍵龍彦),「ささめきこと」(いけだたかし),「のんのんびより」(あっと),「ディーふらぐ!」(春野友矢)等、毎月毎月、楽しく読んでいる自分です。


さて、そんな『アライブ』の最新号では、謎のスペシャル作家が、新たなるオリジナル作品を引っ提げて降臨しました!
このスペシャル作家:真田ジューイチ先生は、創刊5周年記念の読み切りを飾っており、公式ブログでも大々的に告知されています。
ガチで超豪華読切! 謎のスペシャル作家がアライブに登場! 真田ジューイチ『叶えて!キャロル』
でも、何故だろう…物凄く、夢(ルビ:FlexComixブラッド)の中で逢った、ような……。
という訳で、今回は、『アライブ』最新号に舞い降りた女装魔法少年と謎のスペシャル作家などなどを紹介します!

僕は友達が少ない」(いたち×平坂読

僕は友達が少ない2 (MFコミックス アライブシリーズ)
でも、まずは、メディアミックス作品の中でもイチオシな「僕は友達が少ない」から。
やはり、良いメディアミックス作品が載っている事も、『アライブ』の魅力だと思うので。
一月程前には、待望のコミックス第2巻&原作最新巻(ドラマCD付き特装版もアリ)が発売され、アニメ化も決定しました。
ラノベには疎い私ですが、まさにノリに乗っている作品なのかと思うと同時に、このコミカライズ版も素晴らしい事をアピールしたい所存です!


コミカライズ版に関しては、以前にも紹介・感想を書きましたが、今作の登場人物は皆ヒジョーにザンネンです。
[いたち×平坂読][佐野妙][水森みなも] 以心伝心?気になるあの子は無口気味!
しかし、ザンネンでも魅力的なのか、ギャップ萌え的にザンネンだから魅力的なのか、とにかくザンネンカワイイ魅力にも満ち満ちています。
恋する乙女カワイイ!
そのザンネンカワイイ極まりないキャラクター達の中で、私は志熊理科(しぐまりか)派です。
この初登場回での天使のような微笑み、作中でもコロコロと変わる表情、主人公の小鷹一直線で恋する乙女カワイイ!
尚、「哺乳類に興味を〜」の部分は、取り敢えず目を瞑るor初恋と好意的に解釈すると、残念さがゼロになるかなと思います。


ハッキリ言ってしまうと、卑猥な欲望と妄想に塗れている特殊な嗜好持ちの腐女子ですが、だとしても物凄くカワイイ!
むしろ、性的な知識もあって、性的な事にも積極的かつ寛容なのにも関わらず、ファースト・ラブな恋する乙女な訳です。
開き直りカワイイ!
この開き直り具合、惚れざるを得ない!ザンネンカワイイ!!
そして、主人公の小鷹君にとって、自分を慕う(おバカな)後輩ポジションでもあります。
ちなみに、様々な企業の商品開発に携わり、学園でもVIP待遇を受けている孤高の天才少女でもありますが、そこは割愛します。


また、今月の『アライブ』には、平坂読先生書き下ろし別冊小説「僕は友達が少ないCONNECT」と「ブリキ画集」が特典として付いてきます。

コミック版からのファン、原作からのファン、両方のファンと、全員が堪能できるのではないかなと。オススメです!

ヒャッコ」(カトウハルアキ

ヒャッコ 6 (フレックスコミックス)
次に、小休止的な意味合いで、「ヒャッコ」を挟みたいと思います。
念のために書いておくと、今作は『FlexComixブラッド』連載作品なので、『アライブ』と特に関係はありません
また、第6巻の表紙をチョイスした事にも、きっと意図はないはずです。


小休止という訳で、手短に紹介します。
拙ブログでは、以前、ダメカッコイイ大人達の特集を書きました。
[王嶋環][カトウハルアキ][宙]ダメだけどダメじゃない?このダメな大人達が熱い!
その中で、今作の傘(あまがさ)先生の魅力を紹介したので、今回は生徒や物語について。
※体育祭です。
2月に発売した待望の第6巻では、新生徒会の下で、体育祭・学園祭を謳歌する虎子達の様子が描かれています。
但し、一癖も二癖もある上園学園のお祭り事は、やはり癖だらけ。体育祭はサバゲー・学園祭はハロウィンです。
当然、落ち着きや静寂など皆無でドタバタだらけですが、この賑やかさや華やかさが今作の魅力だと思うのです。
学園祭準備!
こういったイベントも、日常の生活も、等しくワイワイガヤガヤと全力投球で楽しむ。先の事など一切考えない。
冷静に考えれば、バカで向こう見ずかもしれないけれど、そんな彼女達だから読んでいる私達もエネルギーをもらえるのだろうと。


第6巻兼連載のラストは、いよいよ学園祭開始という所で締められており、続きが読みたくて読みたくて震えます。


「叶えて!キャロル」(真田ジューイチ)


最後に、今回の肝である「叶えて!キャロル」です。
謎のスペシャル作家:真田ジューイチ先生による、50ページ弱のオリジナル読み切り。
創刊5周年記念という事で、冒頭のブログでの告知通り、センター(?)カラーで堂々の登場です!


シリアスな雰囲気で幕を開ける今作ですが、内容はドタバタコメディと言って良いはずです。
たった今、ドタバタで賑やか・華やかな魅力を紹介しましたが、今作も同じ魅力を持っていると感じました。
少年の裸体ジュルリ
しかし、今作最大の魅力は、主人公のキャラクターにあると言っても過言ではないでしょう。
最初の数ページで読者は気付ける事だと思うので書いてしまいますが、今作は女装魔法少年モノです。
人によっては大変甘美な響きを持つジャンルだと信じており、かく言う私も、ショタは人類の財産ではないかと思います。


拙ブログで以前紹介した勝ち組ショタっ子達には及びませんが、魔法少女な少年も、実に垂涎物。
[K][鈴城芹][宮原るり] 人生スタートダッシュ!このショタっ子が勝ち組!
そして、その肝は、魔法少女になる事に恥ずかしさを感じていて、変身直後に赤面する事!!
少年の赤面ジュルリ
少女のみならず、少年の赤面も大変美味しい物。
ましてや、年端も行かぬ思春期の少年ともなれば、ガッツポーズです!!
我々の業界ではご褒美という言葉がありますが、その言語を体現したナイスな一作だと思ったのでした。


ちなみに、今作は、読み切りでありながら非常に続きが気になる所で終わっています。
また、「次回登場をお楽しみに!」の文字もあるので、もしかするとそう遠くない内に再降臨が有り得るかもしれません!



今回は、オススメ作品の小休止を挟みつつ、『アライブ』からメディアミックス作品とオリジナル作品を一つずつ紹介してみました。
まだまだメディアミックス作品の比重が大きいとは言え、こういう風にメディアミックスとオリジナル両方で面白い作品が読めると、雑誌購読冥利に尽きるというもの。
また、今回のように思わぬ読み切り作品を発見できるのも、雑誌を購読していて嬉しい事だと思っています。
尚、上記の3作品以外では、フェチカッコイイ方向に加速し続けている「断裁分離のクライムエッジ」も強烈にオススメしておきます!


ちなみに、真田ジューイチ先生の英語表記は、Sanada Elevenとなっています。
ジューイチは十一の事なのだと納得した後、うっかり氏名をくっつけてSanadaElevenにしてみましょう。
すると、偶然にも、このIDの漫画家の方がTwitterにいらっしゃるのです。
カトウハルアキ (sanadaeleven) on Twitter


この記事を書いている時点では、強烈な既視感はあっても、真偽の程は分かりません。
ただ、いたち先生の直後に真田ジューイチ先生を配置した『アライブ』編集部には、完敗&乾杯なのかとも思います。
カトウハルアキさん(ヒャッコ作者)といたちさん(はがない作画担当)は別人
本記事も、公式でのイタズラ心溢れる配置に大いに影響を受けた順番で、感想・紹介を書いた次第です。
詰まる所、創刊5周年のお茶目なイタズラ(だと思っています)、堪能させて頂きました!